自動車保険料は月払できる!一括払とどちらがおトク?

2024年3月8日

自動車を所有していると、車検・自動車税・駐車場代・ガソリン代といろいろな経費がかかります。その中でも自動車保険料は一括で支払うと大きな金額になりますが、月払(分割払)にできるのでしょうか?できるとしたら一括払とどちらがおトクなのでしょうか?
今回は、自動車保険料のお支払い方法について見ていきましょう。

自動車保険料は月払(分割払)できるの?

代理店型自動車保険でもネット自動車保険でも、ほとんどの保険会社で自動車保険料の月払(分割払)が可能です。保険料の負担を分散できることに加えて、ガソリンや駐車場代などとともに自動車保険料も月払にすれば、車に関わる経費を月々予算立てして考えていくことができるので、家計管理は楽になります。

どちらを選択する人が多いのでしょうか?

イーデザイン損保の自動車保険&e(アンディー)の契約データによると、自動車保険の加入者全体の85%が一括払を選択しています。また、初めて自動車保険に加入する方の場合は、63%が一括払となっています。18歳から29歳の若い世代でみると、一括払の割合は67%であり、約3割の方が分割払を利用しているようです。

(2022年度&eの契約データより)

自動車保険に初めて加入する場合、割引率が低い等級からスタートするので保険料が高いこと、若い世代は事故率が高いため保険料が高いことなどが、分割払を選択する方が多い理由として考えられます。

一括払と月払(分割払)、どちらがおトク?

では、一括払と月払(分割払)ではどちらがおトクなのでしょうか?
それぞれのメリットを比較してみましょう。

  • 自動車保険料一括払のメリット
    • 月払(分割払)と比べ自動車保険料のお支払い総額が安くなる
    • コンビニ、クレジットカード、Apple Payなど、お支払い方法が選べる
    • 年一回のお支払いのため、保険料の支払い忘れのリスクが少ない
  • 自動車保険料月払(分割払)のメリット
    • 自動車保険料の負担を分散できるので家計にやさしい
    • ガソリン代や駐車場代などの自動車関連の費用などと一緒に、月々の費用として管理しやすい

一括払は資金準備の負担が大きくかかる一方、分割手数料がかからないためお支払い総額は低くなります。月払(分割払)はコスト管理がしやすいですが、保険料の引き落としができなかったときに注意が必要です。それぞれメリット・デメリットを踏まえながらお支払い方法を選びましょう。

月払(分割払)には2種類の方法がある

月払(分割払)には、保険会社による分割払とクレジットカード会社による分割払の2種類があります。それぞれ分割手数料がかかる点は同じですが、分割手数料を支払う相手が異なります。

  • 保険会社による分割払
    保険に加入する時点で分割払を選択し、月々保険会社から請求される方法です。分割手数料は保険会社に支払うことになります。また、保険会社により分割手数料は異なりますが、5%とされることが多いようです。
  • クレジットカード会社による分割払
    保険契約は一括払(クレジットカード払)にして、クレジットカード会社へのお支払いを分割扱いにする方法もあります。具体的には、買い物の時にクレジットカードで「12回払(=月払)」を選択するイメージです。使用するクレジットカードによって分割手数料だけでなく、選べる分割回数も異なります。この場合、分割手数料はクレジットカード会社へ支払うことになります。
  • 総支払い額や月々の支払い額はどうなる?
    例えば、一括払で保険料が10万円の場合、保険会社による分割払(5%)を選択すると、分割手数料5,000円が加わり、総支払い額は105,000円です。それを12ヶ月で分割すると 105,000円÷12=8,750円 が月々のお支払い額になります。クレジットカード会社による分割払(8.04%)を選択すると、分割手数料8,040円が加わり、総支払い額は108,040円です。それを12ヶ月で分割すると 108,040円÷12=9,003円 が月々のお支払い額になります。

一括払保険料100,000円を分割払にすると…

(注)
  • ご利用いただけるお支払い回数はクレジットカードにより異なります。
  • クレジットカード会社による分割払の分割手数料は「100円あたり、3回払:2.01円、5回払:3.35円、6回払:4.02円、12回払:8.04円」として計算しています。
  • 保険会社による分割払の分割手数料は「100円あたり5円」として計算しています。

お支払い回数が12回の場合、総支払い額は保険会社による分割払の方が少ないためおトクです。一方で、クレジットカード会社による分割払の場合、12回以外にも、3回、5回、6回などご利用のクレジットカードに応じてお支払い回数を自由に選ぶことができます。一括払で保険料を支払うのは負担が大きすぎるけれど、12回分割にまでする必要がないといった場合には、クレジットカード会社による分割払の方がより分割手数料も抑えられて便利です。

&eでは、保険会社による分割払のみご利用いただくことが可能で、クレジットカード会社による分割払は選択できません。ただし、クレジットカード会社によっては、一括払をした料金を後からご自身で申請・申し込みを行うことで分割払に変更できる場合もあります。
なお、後から分割払に変更できないクレジットカードもあります。クレジットカードでの一括払を後から分割払に変更したい場合は、ご利用のクレジットカードが後から分割払に変更できるのか、利用するクレジットカード会社に事前に確認してからご利用ください。

一括払、月払(分割払)はそれぞれのメリット・デメリットを理解したうえで、ご自身に合った支払い方法を選択しましょう。

監修:新井 智美

コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)のほか、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)をおこなうと同時に、金融メディアへの執筆および監修にも携わっている。現在年間300本以上の執筆及び監修をこなしており、これまでの執筆及び監修実績 は2,000本を超える。

資格情報: CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

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